レザークラフトのコバ磨きは作品の完成度に直結する技法です。
決まった方法はなく、職人1人1人が独自の技法で行っています。人によっては10以上の工程を行っていることもあります。
貼り合わせた革がまるで1枚革で作ったかのように境目がわからなく仕上がると達成感もあります。
ここでは、誰にでもできる基本的なコバ磨きの方法を紹介します。
最低限の工程でヘリ落としをしないでコバを磨いていきます。
コバ磨きの手順
動画でも手順を紹介しています。
コバ磨きに必要な道具
最低限、細目と粗目のやすりがあればコバ磨きはできます。余裕があれば他の道具を揃えることをおすすめします。
- 紙やすり
- 水
- コーンスリッカー
- トコノール
やすりは、粗削りできる粗目と仕上げ削りに使う細目の2種類あるといいです。
紙やすりは、粗目は40~100番手、細目は400~800番手を目安に選んで下さい。
私は、粗削りには研磨力のある、やすりスポンジか金属のやすりを使用しています。下の画像の左と真ん中の物になります。
コバを粗目のやすりで磨く
下の画像は、コバ磨きを行う前です。ここから粗目から細目の順に磨いていきます。明らかな段差がある場合は、カッターで切り落として下さい
まずは、粗目のやすりで磨いていきます。段差を削って全体的に整えられました。
次に細目のやすりで磨きます。荒かった部分が整えられました。
革のコバを水をつけて磨く
次は、水をつけて磨いていきます。ヌメ革やオイルレザーは、水をつけて磨くだけで光沢がでます。
クロムなめしの革は、水ではなくトコノールを使用して磨いて下さい。
水を指先につけてコバを軽くなでるようにつけて下さい。下の画像のように色が少し変わる位の量で大丈夫です。あまり水をつけすぎるとシミになるので注意して下さい。
水をつけたらコーンスリッカーでコバを磨いていきます。あまり力を入れすぎると潰れてしまうので注意して下さい。最初は、失敗することもあると思います。失敗を通して自分なりの力加減をみつけて下さい。
水でコバ磨き後の画像になります。画像では分かりにくいですが、水で磨くと光沢がでます。上のコバ磨き前の画像と見比べると分かりやすいと思います。トコノールが無い場合は、水のみの仕上げでも充分です。
トコノールでコバ磨きする
トコノールは、ワックス成分などが入っているため革の保護や光沢を増すことが期待できます。仕上げ磨きとしてトコノールを使用して磨いていきます。
トコノールを指につけてコバに薄く塗ります。塗って半渇きになったらコーンスリッカーでコバを磨いていきます。
磨き後が下の画像になります。トコノールをつけて磨くことで光沢がでています。
コバ磨きは、とても奥が深く、正解もありません。私自身満足のいく仕上がりには、ほど遠いと感じています。
冒頭で述べたとおり、方法も千差万別なので仕上がりにこだわるなら自分に合った方法を模索していく必要があります。
コバ磨きは、簡単なようで製品のような仕上がりとなると難しいですが、そこに魅力があると思います。
満足のいく仕上がりを目指していきましょう。
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