レザークラフトで使用する革は色んな種類があります。
その中でもレザークラフトによく使用される革を紹介します。
「かわ」は、「皮」がよく使われる漢字ですが、動物から剥ぎ取り加工されていないものを「皮」、加工されているものを「革」といいます。レザークラフトで使用するのは「革」になります。
目次
レザークラフトでおすすめの革
いざ革を購入しようと思っても、どこで何を購入すればいいのか迷うと思います。
そこで革の選び方と購入方法を説明します。
革の選び方
私の独断と偏見で革の選び方を紹介します。
革の種類は、好みで選んで大丈夫です。好きな柄、好きな色の革を購入して下さい。
ただ、ここで注意が必要です。
作業しやすい厚さがあります。
最初は厚さ約1mm~2mmでの革が扱いやすいです。硬めの革とは、ふにゃふにゃしてない張りのある革のことです。
革をどこで購入すれば良いのか
私は、ヤフオク、メルカリ、アマゾン、楽天などで革を購入しています。
ヤフオクは、200デシ以上の大きい革が欲しいときに利用します。気軽に使用できるハギレセットも安く購入できるのでおすすめです。
アマゾン、楽天などでは、A4サイズのカットレザーを購入する時に利用しています。
上のリンクのようなところで革を購入しています。
また、レザークラフト専門のネットショップで購入することがあります。
大型ショッピングモールに出品していないショップがあるので検索してみるのをおすすめします。
ほこるるでも革販売をしています。
現在はヌメ革とハギレセットのみですが今後は種類を増やしていく予定です。
ほこるるYouTubeチャンネルで使用しているヌメ革と同じものになります。
革のサイズを表す単位や厚さは
革のサイズ表記はDS(デシ)
革のサイズの単位は、DS(デシ)です。1DS(デシ)は10×10cmの正方形です。
一般的には、1DS(デシ)=〇〇〇円で販売されています。
1DS(デシ)100円~300円で販売されていることが多いです。
A4サイズは6dsになります。
革の種類によって変わりますがA4サイズ約1,000円が相場になります。
革の厚み
革にはサイズの他に厚みもあります。
0.5mm~4mmで販売されています。
最初は、1.5mm~2mmの厚さがカットしたり、縫い穴を開けたりしやすいので初心者におすすめです。
厚い革は、そのまま使用したり、革包丁や漉き器で漉く(すく)ことで好みの厚さにして使用できます。(最初はキレイに漉くのは難しいです。)
財布を作るならカードポケット部は1.0mm以下の革と
外装に1.5~2.0mmを使用するといいです。
革の硬さ
革は、作成する工程で硬さを調節して作られているため、革によって柔らかかったり硬めだったりします。
硬い、柔らかいは、感覚的な部分が大きいためネット通販では、「硬め」「柔らか目」などの表記がされています。
五つ星で表記されているサイトも結構あります。
硬めの革は、形を保持する力が強いです。愛用していると馴染んで心地よい硬さになってきます。野球のグローブをイメージすると良いのかもしれません。
柔らか目の革は、ソフトな触り心地が魅力です。チャック式のコインケースやがま口財布やカバンなどふわっとしたイメージのあるデザインの作品と相性がいいです。
革の半裁とは
半裁とは、牛一頭からとれる革の半分になります。
牛によってサイズが違うので半裁でも商品ごとに大きさが変わります。
100~200DS(デシ)の大きさで販売されています。
大きめの作品をつくる時や気に入った革で色んな作品を作りたい場合は、半裁を購入するといいでしょう。
最初は、A4やB5サイズで販売されている革やハギレセットを購入して色んな革に触れてみるのをおすすめします。
革の種類
成牛 タンロー
タンニンでなめされた牛革でヌメ革のひとつです植物から作られた溶液(タンニン)に浸して加工されます。繊維がつまっていて丈夫な革です。表面加工がほとんどされていないの傷がつきやすいですが、革自体が丈夫なので日常使用で破けたりすることはほとんどありません。
油分が少ないので水分を吸収しやすいです。そのため染料で染めやすいです。カービングや染色をする人はタンロー使用しています。長年使用するときれいな飴色になるのが特徴です。
外観でヌメ革と区別するのは難しいです。
販売店によってはヌメ革という名称で販売されています。
手に入りやすい革です。
ヌメ革
タンローと同じようにタンニンなめしを行って加工された革です。タンローと同様に丈夫で日常使いでやぶけたりすることはほとんどありません。また、水に弱く水がつくと染みになってしまうこともあります。ヌメ革も手入れしながら使うことでキレイな飴色になります。レザークラフトでは一番人気の革です。
サドルレザー
タンニンなめしの後に表面を磨いてツヤをだした厚みのある丈夫な革です。昔から馬の鞍など馬具に使用されています。
色合いはヌメ革に似ていますが、経年変化はサドルレザーの方がかなりゆっくりです。
値段は、ヌメ革よりも高いです。
オイルレザー
オイルレザーは皮をなめすときにオイルを染み込ませて革をしなやかにして耐久性を上げた革です。タンニンなめしを行う際にオイルを染み込ませています。きれいな光沢が特徴です。ヌメ革と比べて表面に傷がつきにくいです。使用していくことで風合いが変わっていきます。
クロムなめし革
ヌメ革とは違い化学薬品の塩基性硫酸クロムを使用してなめされた革のことです。ヌメ革などで行われるタンニンなめしは時間と手間がかかります。そこで効率的に皮を加工するために考えられたのがクロムなめしです。現在流通している革製品の多くがクロムなめしの革です。
クロムなめしの革の特徴は、タンニンなめしの革と違って経年での変化が少なく手入れをあまりしなくても大丈夫なところです。また、タンニンなめしの革よりも傷に強いです。薄くて軽く柔らかいという特徴もあります。
個体差や質感も統一感があり個体差がないので製品を大量生産した際にも個体差がでにくいです。
一流ブランドで使用されることも多いです。
ブライドルレザー
ブライドルレザーは、イギリスで古くから使われている製法で作られた革です。牛革に何度もロウを塗り込むことで繊維を引き締めています。加工後に溶けたロウが表面に白く浮き出ているのが特徴です。表面に白く浮き出たロウは、使用していくと取れ、美しい光沢が出てきます。光沢を早くだしたい場合は、こまめにブラッシングすると良いです。
コードバン
コードバンは「キングレザー」「革のダイヤモンド・宝石」と言われているほど美しい光沢としなやかな質感、なめらかな手触りが特徴です。馬のお尻部分を加工して作られた革です。一頭からとれる面積が少なく丁寧な加工が必要なので流通量も少なく価格も高価です。
1ds=約800円します。
アメリカのホーウィン社や日本の新喜革製が有名です。
まとめ
革の種類は沢山ありますが、レザークラフトではヌメ革やオイルレザーを使用するのが一般的です。ヌメ革ひとつとっても質の良し悪しがあります。色んな革を手に取ることによって「良い革」「悪い革」が分かってきます。質の良い革は見た目や手触りももちろんですが加工しやすいのが特徴です。
自分がどういう作品を作りたいのかで購入する革を決めましょう。経年変化を楽しみたいならヌメ革、光沢を楽しみたいならオイルレザー、カラフルな作品を作りたいならクロムなめしの革という風に選ぶといいでしょう。お気に入りの革をみつけてレザークラフトを楽しみましょう。
革についてもっと詳しく知りたい方は、土屋鞄製造所さんのサイトを参考にするとよいです。
Warning: sprintf(): Too few arguments in /home/kou12113/leather-craft-guide.com/public_html/wp-content/plugins/pinterest-pin-it-button-for-images/ppibfi_pinterest.php on line 238