レザークラフトで作るキーケースやコインケースにはボタンを取り付けることが多いです。
作品にボタンをつけてみたいけど「どうやってやるのか分からない?」「もっと詳しく知りたい」と感じることがありますよね。
ここでは、ボタンのつけ方、種類、ボタンをつけるのに必要な道具を紹介します。
一見、難しそうに感じるボタンの取り付けですが誰にでも簡単に行うことができます。
バネホックとジャンバーホックの違いは
レザークラフトによく使われるバネホック式ボタンの特徴
バネホック式のボタンは、薄い革でも取り付けることができるので小物類によく使用されています。
ボタンをテコの原理で固定しているため、弱い力でボタンをつけたり、外したりすることができます。
市販されている財布や小銭入れのほとんどでバネホック式のボタンが使われています。
バネホックボタンのサイズ
バネホック式のボタンのサイズは、4種類です。
ボタンのサイズ | 頭のサイズ | 対応する厚み | 穴のサイズ |
特大 (8050) | 15mm | 3~5mm | 5mm |
大 (NO5) | 12~13mm | 3mm | 3mm |
中 (NO2) | 11mm | 2.5mm | 3mm |
小 (NO1) | 9~10mm | 1~2mm | 2~3mm |
上の表は一般的なもので、足長で表よりも厚いものに対応出来るものも販売されています。
穴のサイズは、取り付けるさいに開ける穴のサイズのことです。
セットで販売されているのを購入すると便利です。
当サイトで作成している作品では、下の商品を使用しています。ボタン120組とハトメ抜き、打ち棒、打ち台が入っていてお買い得です。ボタンの質も問題ありません。
大量にボタンが入っているため、数を気にせずに使えるので大変重宝しています。
ジャンパーホック式のボタンの特徴
ジャンパーホック式のボタンは、固定部がリング状になっています。つけた時にリング全面でしっかり固定するため、バネホック式のボタンよりもしっかりと固定できます。
ボタン自体の耐久性が高いのも特徴のひとつです。
バネホックに比べて足が長いので厚みのある革でもしっかりと固定することができます。
薄い革に使用する場合は、余った革をボタンと同じサイズにカットして重ねることで厚みをもたせてあげる必要があります。
ジャンパーホック式のボタンは、強力に固定できるためバイカー用品やアウトドア用品などに使用されることが多いです。
バネホック式ボタンより取り付けが少し難しいです。
ジャンパーホック式ボタンのサイズ
ボタンのサイズ | 頭のサイズ | 対応する厚み | 穴のサイズ |
大(7050)(NO.5) | 13~15mm | 4~7mm | 4mm |
中(7060)(NO.2) | 12mm | 3~5mm | 3~4mm |
小(7070)(NO.1) | 9.5mm | 3mm | 3mm |
主に中や大のサイズが販売されています。
それぞれのサイズで足長が販売しているので、作品の厚みに合わせて使用すると良いです。
ボタンをつけるのに必要な道具
- ジャンパーホック用打ち棒
- バネホック用打ち棒
- ハトメ抜き
- 打ち台
- ハンマー
バネホック用打ち棒
ボタンのサイズによって使う打ち具を使い分けます。
2~3種類のサイズを持っていると便利です。ジャンパーホックとバネホックの打ち具を別々に揃える必要はなく、大中小の3サイズを持っていると両方で使用することができます。
ハトメ抜き
レザークラフト工具 穴あけポンチ ポンチセット 革ポンチ 10本
穴開けポンチも各サイズ持っていると便利です。おすすめのポンチのリンクを貼っておきます。
ボタン 打ち台
色んなボタンサイズに対応した打ち台です。
裏側は平たんになっています。作業によって表と裏を使い分けます。
バネホック式ボタンのつけ方
レザークラフトでは バネホック式ボタンを使う機会が多いです。工程は、簡単ですので最初は、ゆっくり作業することでキレイにつけることができるようになります。
ボタンをつける部分に印をつける
ハトメ抜きで穴をあける
ボタンのサイズにあった穴を開けてください。
バネホックボタンのメスの取り付け方
メスボタンを革に挟み、打ち台にセットします。メタルプレートのくぼみをボタンのサイズと合わせましょう。
バネホックボタンのメス部分を打つ
あまり強く打ちすぎると壊れますので注意が必要です。打ち棒は、ボタンに対して垂直にしましょう。
これでバネホックボタンのメスを取り付けることができました。
バネホック オスの取り付け方
次はバネホックボタンのオスを取り付けます。
バネホックのオスをセットします。
ボタンをセットしたら下の画像の打ち具をボタンのオス部にセットして打ちます。
打ち具のくぼみをボタンにかぶせます。
オス部は外れやすいので強めに打ちましょう。
これでバネホックボタンを取り付けることができました。
ボタンをつけたり外したりして緩みがないか確認しましょう。緩みがあるときは、もう一度打ち直しをしましょう。
ジャンパーホックボタンのつけ方
ジャンパーホックボタンは、バネホックボタンに比べて強力に固定できるのが魅力です。取り付ける難易度は、バネホックボタンより、ほんの少し難しいです。丁寧に作業することで上手に取り付けることが可能です。
スナップボタンとも呼ばれています。
ジャンパーホックボタンのオスとメス
ジャンパーホックボタンのオス(本体)とメス(フラップ)は、上の写真の通りです。
ボタンの頭がある方がメスになります。
ジャンパーホックボタンを付ける際に革の厚みが足りない場合の対処法
ジャンパーホックボタンを1~2mmの革に取り付ける場合、革の厚さが足りなくてボタンを固定できないです。
目安として、足の半分が隠れるくらいだと大丈夫です。半分以下の場合は、革を挟んで厚みを出してあげる必要があります。
そこで、余った革を8mmのポンチなどで抜き取りボタンにかませることで厚みが足りないのを解決できます。
ジャンパホックボタンのオスのつけ方
ボタンの取り付け方は、バネホック式ボタンと同じ手順になります。道具も同じものを使用します。
ボタンを取り付ける位置にハトメ抜きで穴を開けたら、オス部を取り付けます。メタルプレートにのせてボタンに打ち具の先端を合わせてハンマーで軽く叩きます。
打ち棒は、ボタンに対して垂直にしましょう。垂直じゃないとボタンをキレイに取り付けることができません。
ジャンバーホックボタンのメスのつけ方
次にジャンパーホックボタンのメス(フラップ)を取り付けます。厚みが足りないようなので下の画像のように革をはさめて厚みをだします。
ジャンバーホックボタンのメスのバネをつける
ジャンバーホックボタンのメスのバネをつけます。メタルプレートのくぼみのサイズと合わせて下さい。そうすることでハンマーで打ち込んでもボタンに傷や凹みができません。
ボタンを打ち込んだら、ボタンがグラグラしないか確認して下さい。グラグラする場合は、打ち込みが足りないので数回打ち込んでみましょう。
これでオスとメスを取り付けることができました。
左がオス(本体)、右がメス(フラップ)になります。
表側はこうなります。
一度ボタンをはめて取り付け具合を確認してみましょう。
これでジャンパーホックボタンの取り付けができました。
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